ニキビというと症状だけでなく、治った後に残るニキビ跡も気になるものです。その原因は種類によって異なりますが、一般的には赤みや色素沈着、そしてクレーターのようなへこみが知られています。
ニキビ跡の原因とは？２種類のニキビ跡
赤みの原因は炎症の跡で、炎症を伴うニキビが治った後も赤みとして残り、すぐには消えないわけです。根気良くケアをすれば、半年や1年後には薄く目立たなくなりますが、ニキビによるダメージが大きいと、1年が経過しても残ってしまいます。
色素沈着型
画像：はなふさ皮膚科様より引用
“https://mitakahifu.com/disease_pt/acne-scar/”
ニキビ跡の種類の1つ色素沈着は、赤みとは違って茶色っぽいシミのようなものが肌に残ってしまうのが特徴です。この色素沈着の正体はメラニンで、赤みを伴うニキビを長期間放置した場合に、ターンオーバーで薄くならずに残ります。
赤みも茶色い色素沈着も、ニキビが続く場合に発生する恐れがありますが、前者は6ヶ月以内、後者は6ヶ月以上で発生する可能性が高まります。いずれにしても、ニキビ跡を残さない為には早めに治療を始めること、短期間に改善を図ることが大切だと分かります。
クレーター型
画像：はなふさ皮膚科様より引用
“https://mitakabiyou.com/acne-scars/classification/”
クレーターのようなニキビ跡は、実際に肌にへこみが生じてでこぼことした肌の状態を引き起こしています。肌にへこみができるのは、ニキビのダメージが真皮層に達してしまい、真皮が破壊されて傷が残るのが原因です。
破壊されても真皮は回復しますが、回復せずにダメージが残ってしまった部分とそうでないところが、このようにでこぼこに見えてしまうわけです。
クレーターはニキビを潰したり、爪でひっかくなどすると、雑菌が入って発生しやすいので気をつけましょう。
ニキビ跡の改善方法について
ビタミンCの摂取
ニキビ跡の改善にはターンオーバーの改善が重要で、つまりは生活を見直すことが必要です。赤みや色素沈着にはビタミンCの摂取と、肌の外側からビタミンCを与えるスキンケア方法が有効です。
これはビタミンCにメラニンの生成を抑えたり、沈着してしまっている色素を薄くする働きがあるからです。気持ちの良い汗を掻いて血行を促進する、運動習慣もおすすめのケア方法となります。
汗によって毛穴の皮脂や老廃物の排出を促せますし、肌細胞に栄養素を効率良く送り届けることができるので一石二鳥です。
生活習慣による改善
運動をするなら、体を休めて回復を促す休息も大事です。睡眠の質が肌の状態に影響を与えることは誰しも経験がありますが、それはニキビに関しても例外ではないです。睡眠は一定の時間を確保することと、就寝と起床時間を設定して規則正しく眠ることが大切だといえます。
睡眠の質の改善
室温の変化は睡眠を阻害しますから、快適に朝まで眠ることができる環境と、清潔な寝具についても気を配りたいものです。それと基本中の基本ですが、お休み前にはスマホなどの使用を控えること、洗顔と保湿を忘れずに行うことが重要です。
食事の見直しによる改善
食事は体を作る材料の補給ですから、バランスの良い食事を心掛けて、内臓に負担を掛けない腹八分目にするのが正解です。炭水化物や脂質のように、皮脂の分泌量が増える栄養素については、皮脂量と相談して摂取を控えめにすることをおすすめします。
食事は1日3食が基本ですが、忙しくても必ず食べること、時間がない時は食事の回数を更に増やして、1食あたりを少なめにするのも1つの方法です。
化粧品やケア剤による改善
赤みを伴うニキビ跡は、抗炎症成分を含む化粧品を使うケア方法が基本となるでしょう。色素沈着には美白作用の成分が最適で、ビタミンC誘導体の他にプラセンタ、ハイドロキノンといった成分が有効となります。
また、クレーターはターンオーバーの改善が不可欠ですから、ケア方法は体の内外と生活習慣を見直す全てが必要です真皮層は、肌の表層からするとかなり深いところにあって、化粧品による改善には限界があります。
まとめ
生活習慣や栄養素も改善することで、次第にでこぼこが薄くなる可能性はありますが、改善が見られない場合は美容皮膚科に相談を検討しましょう。
